リハビリテーションと理学療法エッセンシャル 臨床で役立つ診断と治療

978-4-89013-426-7

W.R.フロンテラ/J.K.シルヴァ 編集 乗松尋道/豊島良太 監訳

B5判・並製・672ページ

発行年:2012年09月03日

ISBN:978-4-89013-426-7

定価:本体9,500円+税

絶版

内容

基礎から最新治療まで、第一線の臨床家がEBMにもとづいて簡潔に記述。

米国の各施設の第一線で活躍する臨床家が執筆。
臨床場面で遭遇する運動器疾患・神経疾患を、
疾患ごとに病態・治療法など体系的に整理。

 

四肢外傷や慢性疾患による運動器疾患・神経疾患は、
一般臨床場面で遭遇する疾患・症状であり、
リハビリテーションも含むと急性期から、
慢性期・維持期までの長い病期にわたって取り扱うことになるが、
本書は、そうした流れを代表的運動器疾患ごとに、
病態・治療法など体系的に分かりやすく整理してまとめたものである。

 

執筆は米国各地の施設の優れた臨床家によるが、
日本でも最近は地域における在宅、施設入所を中心にした治療が積極的に行われてきているので、
病院以外の外来診療での活用や、福祉施設、また介護サービス、
福祉関連職種にも患者の移動指導場面などにおいて非常に役立つことだろう。

 

第1部は91章からなり、典型的な運動器疾患について記述。
第2部は54章で典型的な慢性疾患のリハビリテーション治療と、
その他の介入が有益な一般的疾患について述べている。
それぞれの章では概略、症状、理学的検査、機能障害、診断的検査、鑑別診断、
初期治療、一般的治療、外科的治療、疾患特有の合併症、治療合併症、参考文献の順で記載。
記述は簡潔、明瞭で非常にしっかりとEBMに基づいていて、
基礎分野、専門的な最新治療まで網羅されている。

 

リハビリテーション治療は多種多様な分野、時期で行われるようになっており、
その際に知っておかねばならないことの一つが疾病による合併症や、
治療で起こる可能性のある合併症で、
専門書にはリスク管理として述べられているが、
本書もこの点について詳細に記述してある。

 

また、専門書の中にはレントゲン写真などが掲載されていても不明瞭なことがあるが、
本書は重要な説明に明瞭なシェーマが用いられていて理解しやすい。
四肢外傷や慢性疾患に罹り特にリハビリテーションを必要とする患者にかかわるすべての職種にとり、
座右の書となる一冊。

 

 

【 目 次 】
第1部 筋骨格の障害
●頭と頚
1 頚髄症 2 頚部椎間板関節症 3 頚椎変性疾患 4 頚椎症性神経根症 5 頚椎捻挫・挫傷 6 頚部脊柱管狭窄症 7 頚性めまい 8 後頭神経痛 9 顎関節障害 10 僧帽筋の挫傷
●肩
11 肩鎖関節損傷 12 癒着性関節包炎(五十肩) 13 上腕二頭筋長頭腱炎 14 上腕二頭筋腱断裂 15 肩不安定症 16 腱板炎 17 腱板断裂 18 翼状肩甲骨 19 変形性肩関節症
●肘と前腕
20 肘関節炎 21 上腕骨上顆炎 22 正中神経障害 23 肘頭滑液包炎 24 橈骨神経障害 25 尺骨神経障害(肘関節)
●手と手首
26 ドゥ・ケルヴァン腱鞘滑膜炎 27 デュプイトレン拘縮 28 伸筋腱損傷 29 屈筋腱損傷 30 手および手関節のガングリオン 31 手の変形性関節症 32 関節リウマチによる手の障害 33 キーンベック病 34 正中神経障害(手根幹症候群) 35 ばね指 36 母指MCP関節の尺側側副靱帯損傷 37 尺側神経障害(手関節) 38 変形性手関節症 39 手関節リウマチ
●背中
40 胸椎圧迫骨折 41 胸郭出口症候群 42 胸椎神経根症 43 胸椎捻挫・挫傷 44 腰椎変性疾患 45 腰椎椎間関節症 46 腰椎神経根症 47 腰椎捻挫 48 腰椎分離症,腰椎すべり症 49 腰部脊柱管狭窄症 50 仙腸関節機能不全
●殿部と大腿
51 股関節炎(変形性股関節症) 52 大腿神経障害 53 大腿外側皮神経障害 54 梨状筋症候群 55 大腿四頭筋挫傷 56 人工股関節置換術 57 大転子部滑液包炎
●膝と下肢
58 前十字靱帯損傷 59 ベイカー嚢腫 60 側副靱帯損傷 61 コンパートメント症候群 62 ハムストリング肉離れ 63 腸脛靱帯症候群 64 変形性膝関節症 65 膝関節滑液包炎 66 半月板損傷 67 膝蓋腱円(ジャンパー膝) 68 膝蓋大腿関節症 69 総腓骨神経障害 70 後十字靱帯損傷 71 大腿四頭筋腱炎 72 シンスプリント 73 疲労骨折 74 人工膝関節置換術 75 アキレス腱炎
●脚と足首
76 足関節炎 77 足関節と足部の滑液包炎 78 足関節捻挫 79 バニオン 80 陳旧性足関節不安定症 81 鉤爪趾 82 鶏眼(うおのめ) 83 足関節,足部のガングリオン 84 強剛母趾 85 ハンマー足趾 86 槌趾 87 中足痛 88 モートン神経腫 89 足底腱膜炎 90 後脛骨筋膜機能障害 91 脛骨神経障害(足根管症候群)

第2部 リハビリテーション
92 後天性免疫不全症候群 93 切断:上肢 94 切断:下肢 95 強直性脊椎炎 96 熱傷 97 心臓のリハビリテーション 98 癌 99 脳性麻痺 100 慢性疲労症候群 101 慢性疼痛症候群 102 慢性腎不全 103 拘縮 104 深部静脈血栓症 105 認知症 106 糖尿病性と末梢血管性足部疾患 107 嚥下障害 108 腸疾患関節炎 109 線維筋痛症 110 頭痛 111 異所性骨化 112 リンパ浮腫 113 代謝性骨疾患 114 運動ニューロン疾患 115 運動障害 116 多発性硬化症 117 筋膜疼痛性機能障害症候群 118 ミオパチー 119 神経管欠損症 120 神経因性膀胱 121 変形性関節症 122 骨粗鬆症 123 パーキンソン病 124 末梢神経障害 125 腕神経叢障害 126 腰仙骨神経叢障害 127 ポリオ後症候群 128 脳震盪後症候群 129 乾癬性関節炎 130 圧迫潰瘍 131 外来における呼吸リハビリテーション 132 反射性交感神経性ジストロフィー 133 反復的な機械的損傷 134 関節リウマチ 135 側弯症と後弯症 136 痙性 137 発語と言語の障害 138 脊髄損傷(頚髄) 139 胸脊髄損傷 140 腰仙脊髄損傷 141 脳卒中 142 若年脳卒中 143 全身性エリテマトーデス 144 横断性脊髄炎 145 外傷性脳損傷

 

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