内容
分子発生学の「開拓者」、Eric H. Davidsonの名著
- 調節的ゲノムの展望と遺伝子調節における情報処理の概念を紹介。
- モジュール的なシス調節設計を分析・考察し、調節状態に関する発生経路と比較。
- 動物進化の未解決の問題について、ネットワークの構造と機能の関係を応用。
【 目 次 】
1章:動物の発生を「調節するゲノム」 遺伝子調節のフレームワーク/DNAにコードされた調節装置/発生に必要とされる調節/進化,発生,そして調節ゲノム
2章:シス調節モジュールと制御論理の構造および機能の基盤 一般的な作動原理/モジュール方式:ゲノムのシス調節ユニットの一般的特性/シス調節モジュールの内部:論理処理と入力/出力との関係/シス調節のデザイン/遠隔のシス調節エレメント間での塩基配列特異的な相互作用による調節
3章:調節状態特異化の過程としての発生 前原腸胚期胚の発生過程/胚過程の比較展望と,その下に横たわる遺伝子調節ネットワークの構成/成体体部構築における調節状態とネットワーク回路/ボディプラン(体計画)の発達と生命
4章:発生を制御する遺伝子調節ネットワーク:それは何であり,どのように働き,何を意味するのか? 発生を制御する遺伝子調節ネットワークの構造上の特徴/胚発生のための遺伝子調節ネットワーク/成体器官を構築するためのネットワーク
5章:遺伝子調節ネットワーク:動物進化における因果関係と多様性の根源 遺伝子調節ネットワークの構造と機能の進化的な意味/左右相称動物のカーネルについて,予想されることと現実にわかっていること/左右相称動物のボディプランの門以下のレベルの進化:柔軟なネットワーク入出力(I/O)スイッチとしてのhox遺伝子群/多細胞動物の起源とカーネル以前の遺伝子調節ネットワーク
◆監訳:村松正實(埼玉医科大学ゲノム医学研究センター名誉所長)
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『キメラ・クローン・遺伝子 -生命の発生・進化をめぐる研究の歴史-』
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『ダビドソン 調節するゲノム -発生と進化における遺伝子調節ネットワーク-』
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